金属素地の腐食

金属の種類とその素地調整

塗装の素地として用いられるその他金属として、アルミニウムやステンレススチールがあげられる。
アルミニウムは鉄に比較して防食性にすぐれているといわれるが、ある条件下におかれると鉄以上に腐食が進行しやすい場合があり、それらを十分に検討した上で塗装系を選定しなければならない。
アルミニウムの腐食しやすい条件は、・海塩粒子や工場環境の悪い場所。

・異種金属との合金がかえって局部電池を生成しやすくし、孔食とか点食が生じやすくなる。
・耐薬品性はあまり良好でなく、酸、アルカリ等により特にアルカリ性物質であるコンクリートと接すると腐食が激しい。

これらを防止するため、アルミニウムは化成被膜による方法と塗膜による方法とがあるが、一般にカーテンウオール部材として使用される場合は両者が用いられ、塗装の場合はほとんどが工場塗装であり、その素地調整についても工場における方法が主流となっている。
ゆえに、塗装系は美装を主としたものがあるが、ステンレススチールに対しでも塗料の付着性が不十分であり、あまり良好の結果が得られないのが普通である。
付着性の向上は下塗りによって求めるかたちをとっており、化成処理はほとんどされておらず、一般には研磨によって表面の状態をあらし、各種の下塗り用塗料を塗付するが、一般にエッチングプライマ-1種を用いるが、エボキシ樹脂やウレタン樹脂系の塗料で仕上げる場合は主にエポキシ樹脂系の下塗りを用いる。

金属屋根材の劣化による屋根全体の腐食

金属はメンテナンスを怠ると劣化し、腐食していく。
腐食がひどい場合はその部分に穴が開いてしまう恐れがある。

特に屋根に金属屋根材を使用している場合、メンテナンスを怠るとそのまま建物の寿命に直結する大きな問題となることが多い。
金属の腐食した部分に穴が開き、そこから雨水が侵入して内部の木部が腐食した、といったような例は少なくない。
そうした場合、屋根全体を一度取り換える必要があり、メンテナンスというよりも、屋根の葺き替え工事が必須となってくる。

屋根葺き替えは、屋根の専門店に依頼して工事をしてもらう必要がある。
たとえば横浜で屋根葺き替え工事をするには街の屋根やさん横浜などへ依頼すると良い。