メッキの塗装

亜鉛メッキ面の種類と素地調整

亜鉛メッキ面は鋼材に次いで、金属商の塗装素地としては多いものであるが、この直鉛メッキ面においても、その方法とか亜鉛メッキ面に対する処理の方法によって多くの種類があり、これらの特性についても十分な理解が必要である。

1.亜鉛メッキ面の種類

◎溶融亜鉛メッキ鋼板
溶融亜鉛メッキ鋼板はJISG3302によって亜鉛の付着量が規定され、その量によって耐食性が決定づけられる。
溶融亜鉛メッキ鋼板〈薄板)は一般に亜鉛鉄板といわれるもので、その表面にはスパングルというE鉛結晶の花模様があり、塗料の付着性は一般に悪い。

◎合金化処理溶融亜鉛メッキ鋼板
溶融E鉛メッキ鋼板のメッキ後に再加熱してメッキ層全体を鉄一亜鉛の合金とした鋼板で、表面にはスパングルのない半光沢灰色の状態をしており、塗料の付着性は一般に良好である。
しかし、合金化の亜鉛メッキ面であるため、一般の亜鉛メッキに比較しもろいため加工性が悪い。

◎電気亜鉛メッキ鋼板
電気亜鉛メッキの場合はきわめて薄い亜鉛メッキの厚みのコントロールが可能である反面、厚みのあるメッキは電気消費量が多くなり不経済となる点から、JISG3313に規定されているごとくメッキ膜厚がμの単位となっている。
ゆえに、亜鉛メッキ層のみでは防食性が溶融E鉛メッキに比較し低下するため塗装が必要であり、塗料の付着性を良好とするため、亜鉛メッキ面をりん酸塩によって化成処理をした亜鉛メッキ処理鋼板が市販され、ボンデ処理板とかベンタイト鋼板、ジンコート鋼板等の商品名によって多くの建築用材として使用されている。

しかしこれらも、ぞのままの状態で長〈大気中に放置しておくと、かえって付着性が不良となる。
また、これらの亜鉛メッキは、40ミクロン以下の場合は亜鉛メッキがしてあっても、単に、塗料の付着性を良好にするための素地調整をしてあるとの見解で、さび止め塗装も亜鉛メッキなしと同様に2回塗りする必要がある。

2.亜鉛メッキ面の素地調整

亜鉛メッキ函における素地調整は、さびの発生はみられないのが一般的であるため、ほとんどの場合は、亜鉛メッキ商への塗膜の付着性を向上させることを第ーとした方法が確立している。
ただし、亜鉛メッキ層が薄いとさびが発生する場合がある。
亜鉛メッキ面に対して塗料の付着性が不良の理由は幾っかあげられるが、油変性の各種塗料を塗装した場合、亜鉛と反応してZn-石けんを生成し塗膜の付着性が暴露によって極度に低下し、Zn-石けんを生成し塗膜の付着性が暴露によって極度に低下し、付着力低下となる。
戸方、亜鉛メッキ面白体の表面が溶融亜鈴メッキ面のように、表面が平滑で塗料の足掛かりが少ないなどが主な原因となって一般に付着性が不良となる。

これらの問題点を素地調整の段階で処理するのが主なる目的で、多くの方法があげられるが、最近では、長期間亜鉛メッキのまま放置させておいて空気中の炭酸ガスと反応させ、酸化物や炭酸化物を生成、表面をあらす方法はほとんど用いられず、エッチングプライマーで化成処理皮膜を形成するか、またはZn-石けんの生成を抑制する効果の高い鉛酸カルシウム顔料を用いたさび止めペイントを、脱脂後直接塗装する方法が多く行なわれ、その効果を発揮している。

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